年があけまして
いろんなことが起きまして
振り返ることに時間を使うことがないままに
2024をひた走って日々が過ぎ去り。
明日、48歳になります。
ついに。ICHICO48。
アイドルオタクとしての数字的に大きな区切りは
人生そのものの大きな節目でもあります。
2023年を
画素数極度に荒目で振り返るとすると。
まず1月22日47歳の誕生日から始まった
一人舞台『鬼会』で西日本を巡り
真菰と古代米の苗を「まこもてらす」会員さんと植えまくった春
鵠沼に湧き水と真菰と梅干しとシャベル持って通う砂浴三昧な夏
収穫祭の前日に捻挫をしたけれどもありがたくも大豊作だった秋
ネパールとインドに家族3人で奇跡的チャレンジな旅ができた冬
嬉しいことに
わっしょいわっしょいドラマチックで楽しくて
この1年で5キロほど
おかげさまな幸せ太りしましたり
あずさと名付けた2代目の入れ歯と
ようやく折り合いがついたり
国内もいっぱい家族や仲間と旅したり
旦那さんの本棚で出逢った
ムーミンの塗り絵に嵌ったり
原田マハさんに思う様どっぷりしたり
東ティモールの珈琲豆の焙煎が
いよいよたまらなく大好きになったり
一生この髪型でいい!ってなくらいに
お気に入りの髪型に出逢えたり
『来年の3月でここを出てください』
ってな驚異の急転直下に白目をむき泡を吹いたり、
……はい。
そうなのです。
長坂町日野の「いのちてらす」は
3月で今の場所としてはなくなります。
いつか来たいって想ってくださった方、ごめんなさい。
でも正直、
これはこれでいいのかもって想っている自分もいます。
2022年春、いのちてらすは、
「よーし!すごくすごく開かれた場所にしよう!」
って思って住み始めました。
公民館みたいな
子育てひろばみたいな
寺子屋みたいな。
いろんな人がいつでも好きに来れて
いつも人を受け入れられて…
夢は広がって鼻の穴膨らませてわくわくしながら
「いのちてらす」と名付け、この場所を開きました。
でもいざ開いてみたらですね。
この場所を必要としてやってくる人の中には
「この瞬間、この時間、この数日、
自分或いは自分達のためだけの空間であって欲しい」
「この瞬間、この時間、この数日、
自分或いは自分達のためだけのアナタでいて欲しい」
という人たちも居ました。
あくまで全員とかではなく。
言葉を変えれば
「ここでそっと誰にも傷つけられずに護られて
心と体を休めたり癒やしたりことができる」
という場所を求めた人たち。
そしてその人達がとても愛おしかったのも本当。
企画はクローズドなものが増えてったし
長期の個人や1家族の滞在受け入れがあることで
その期間には場所を閉じる必要も増えてった。
でもそれ、
ごくごく自然な流れだったし、
必要でそうなっていったんだし、
それでよかったのだと思います。
この2年間
私に繋がり「いのちてらす」に繋がった
「この世界からちょっとだけ隠れることを赦されたい」
人達の役に立てたならそれでよかった。
「いのちてらす」のサイトを立ち上げたものの、
ネットで公開できる情報はプライバシーもあって
すごく限られてしまったけども、でも、それで全然よかった。
ささやかないくつもの物語が
いのちてらすでの2年間
いくつもいくつもそっと編まれていきました。
あ、やばい!
これは振り返り備忘録。
前回が10月4日までで止まっておりましたね。
全国に実は確かに居て
そっと息を潜めて
こっそり応援してくださってる
マニアックレアなアナタへの
手紙としてしたためて
置いておきます。
あぁもう、冬。
冬ぅううううぅぅ。
ひゅぅぅううるりぃいららぁあああ、冬。
越冬つばめの歌詞は本当に本当に歴史的に秀逸。
そう
あくまでこれは私が私を振り返る
そしてゆくゆくは膝にのせた猫を撫でくりまわしながら老後の読み物とするための備忘録日記です。
しかも過呼吸気味で駆け抜けた日々もありましてキーワード振り返り&ワープ多用になるかと想いますが、
えぇ、ついてきてください。
隙間時間で。
10月5日。
出発前によみせ通り【 慶州 】にて仲良しのオモニから
韓国情報もたらされ、よしGO韓国。
成田空港でいろいろあり奇跡の滑り込みで到着
深夜コンビニでテンション青天井の
超激辛カップヌードルにのたうち回る。
6日。
ポッサムクライシス。
豚の脂なんでこんなに美味しく蒸せるどんな魔法だ
地下鉄乗り継ぎとWOWパスの
クセ強すぎる知恵の輪みたいな
キャッシュ引き出し両替カードチャージに落ち武者。
7日。
意味不明なほどに市場食べすぎて
腹ごなししたくてめちゃ歩いたから
お腹空いて食べて満腹だから散歩して
気づけば深夜まで歩きまくり3万歩超え。
深夜散歩ハイによりなぜか
韓国バーガーキングにまで食指をのばす。
8日。
珈琲とカカオの専門店にて激美味カフェモカに歓喜。
気がつけば気迫とテンポと言葉の壁にまんまと押されて広蔵市場でエゴマキンパ、
思ってた量の6倍買ってた。お店の姉さんの極道みたいなオシの強さに泡を吹く。
9日。
北朝鮮という場所を遥か彼方に見晴るかす、
イムジン河の「こちら側」に立って「あちら」側を眺めたあの昼下がり
頬染めたようにほの紅く染まったススキの海原
かじったメロンパンとあったかい珈琲で守られながら
たった1人で佇んだ丘の朝焼け
冷えた新しい空気に薄っぺらい珈琲がやけにはまって
通りを散歩してたあの誰かに秘密な早朝
めちゃ困ったりめっちゃ助けられたり
偶然立ち寄る建物に心ごと持ってかれたり
いろんなことを感じながらの韓国
美味しかった楽しかった
起きた全ての出来事に感謝!
それはもうそれはもうご馳走様でした!
10日。
ネパール大使館怒涛の混乱経由八ヶ岳行き。
11日。
真菰田んぼ温泉真菰田んぼ昼寝真菰田んぼ鍋。
12日。
真菰田んぼ真菰田んぼ真菰田んぼ。
13日。
真菰田んぼ真菰田んぼ真菰田んぼ捻挫。
捻挫!!!!!!!!!!!!
コケて捻った足首に身体全部乗っかり
「ぴき」
って音が体内から鼓膜に響いた。
叫んで後ろに尻もちついてそのまま30分くらい、
一切体制を変えず両の掌で包んで深く深く呼吸。
うぉおおおおおおおこれはもうホントに、
ちょっとの油断と横着でやっちまいました明日からマコモダケ収穫祭なのに!
明日からが最高にご褒美なのにうぉおおおおお。
深夜中森明菜のレコードを聴きまくる。
14日。
マコモダケ収穫祭。
鶏団子汁とご飯だけ用意してあとはもう、
とんでもなくみんなにお世話になるもはや介護。
開き直って全然動かずチェアでOBみたいに佇む。
みんなの優しさが堪らなく本当にあったかくて染みる。
15日。
マコモダケ収穫祭。
ますます介護。もうマシュマロレベルに甘えまくる。
16日。
脱力撃沈マシュマロ。
マコモダケはどんどん実り己は一歩も田んぼに入れないジレンマの鬼。
仲間が収穫してくれたのを整えて梱包して発送。
17日。
この日もマシュマロ状態でマコモダケ発送。
18日。
もうマシュマロブリュレ状態でマコモダケ発送。
19日。
あぁマシュマロブリュレアラモードでマコモダケ発送。
20日。
もはやマシュマロ発送。
21日。
八ヶ岳で開催中のリトリートにマコモダケお届け。
あとはもうマシュマロの蜂蜜煮。
22日。
もうマシュマロ蜂蜜煮のキャラメリゼ。
23日。
いっそマシュマロ蜂蜜煮キャラメリゼ練乳まみれ。
24日。
怒涛の熊本ツアー敢行!
車椅子にもお世話になりつつ
圧倒的マシュマロ旅が始まる。
25日。
逢うべき人と逢い行くべき場所へ向かう旅、
超絶名湯・宝の湯から阿蘇へ。
濃密なもろもろを経て荒尾アルバーロもかまして
熊本縦断だか横断だかみたいな1日は
美しい調べで次の幕を開ける合図実感。
26日。
宝の湯から天草苓北来訪。深夜、誤嚥により瀕死。
涙鼻水涎が滴る身体は咳をする度に失禁もかまして
脳味噌がよれよれになった。
でもあぁ「死ぬほど笑う」ことの清々しさよ。
27日。
ヤマゲンでいっぱい食べてさらにいっぱい買い込んでさぁ帰ろうぞまた参ります熊本すぐに。
28日。
まだ捻挫で入れないけど真菰田んぼのほとりで作業。
29日。
真菰田んぼ。大好きな友人来訪し熱く軽やかに語る。
30日。
入れないけど真菰田んぼ。捻挫は哀愁の小康状態。
理学療法スキルフルスロットルのテーピングをしてもらって
世界が明るく華やいで震えた。なんだこれ。
31日。
入れないけど真菰田んぼ。テーピングの無敵感におののく。
湯治という選択肢も出てきて心弾む。
11月1日。
マコモダケの美味しさにあらためて悶える。
美味しすぎる美味しすぎる美味しすぎる。ホーリーベジタブル。
2日。
旅への緊張感がふいに押し寄せホットケーキ焼いておニャン子クラブ聴きまくる
メインはにうしろ髪ひかれ隊とうしろゆびさされ組。
3日。
真菰田んぼ。発送。
自分で毎日テーピングできるように動画観ながら練習。
4日。
真菰田んぼ。発送。帰宅時の幸福度を想定して掃除。
5日。
満を持して家族合流。
6日。
GOネパール&インド!
ここからはですね、
もう怒涛怒涛怒涛の日々が2週間以上続きます。
ネパールでは
初日だけ観光地巡りをガイドもなさってる
スティ先の方に案内をお願いして、
あとは家族三人、ミーティングと直感で
これでもかといろんなものを
観たり聴いたり触れたり食べたり嗅いだり話したりして
盛りだくさんでミラクルにまみれたあげく
陸路でローカル夜行バスでインド国境付近に突入
バラナシに到着してからは
もうそれは「マツリ」でしかない時間の連続。
ネパールでの濃厚な日々を
あっさり凌駕する様々なあれこれに
いい意味でKO喰らう瞬間の連続。
ガンジス河で毎朝眺めた朝日
チャイとラッシーで全てが満たされた路地裏
土産物売りの百戦錬磨な皆様との攻防戦
大学構内でのいろんなできごとと涙
人も牛もヤクも犬もネズミも猿も
イノチがいろんなカタチで
混沌としてそこにある。
「生」と同じ量だけの「死」も。
「生きたい」も「死にたい」も。
死というのも
イノチの振る舞いのひとつでしかないのだ。
毎朝梅干し食べてから
捻挫の足にテーピングして
1日歩き回って
毎夜マッサージして
身体を労って眠る日々で
私は旅の前よりも、
自分のイノチのことが理解できた気がする。
もうそれで佳し。
そして
頼もしくて賢くて面白い
旦那さんと息子さんの存在には
あらためて感謝しかない。
あっと言う間の旅路でした。
23日。
また新たな八ヶ岳の日々の始まり。
ネパールで知り合った妹みたいな娘っ子がやってくる。
似てる。なんか匂いが似てるんだよな。
24日。
大事な真菰田んぼの1つ、穴山の真菰田んぼにてみんなでじっくり振り返り。
丁寧に丁寧に田んぼと向き合ってきた仲間がとても健やかで、持ち寄りも愛に溢れてた。
25日。
朝から心が浮き立ちすぎないように焙煎を数回して
「カンタ!ティモール」上映会へ向かう。
ずっとずっとずっと前から
主催の志帆さんが頑張ってスタンバイしてきた。
その頑張りで
たくさんの人が訪れてくださって嬉しくて。
上映会、お話会、ライブ、
そこに居た全員での締めくくりまで
本当に濃密な時間だったようで。
私は振る舞いの東ティモール珈琲を淹れさせていただくのと、
お子さん達と上映時間を別で過ごすお手伝い。
東京に居た頃に珈琲焙煎の楽しさと一緒にこの映画のことを教えてくれた
大切な友達のことも想いながら淹れる珈琲は感慨深くて。
本当に関わらせていただけてよかった。
でも、予定が合わないけどぜひ観たいんですって声、
いっぱいあったから、いつか、あったかくなったら上映会がまたできたらいいなって想います。
一度観た人は想ってくださる方多いと思うのだけど、
私は2回目観てすごくよかったし、
何年かに一度、観たいと強く思うのです、この映画は。
26日。
監督ファミリーをお見送りして、家の掃除と真菰葉っぱの整理を妹分けいちゃんとやりまくる。
そう、マコモダケのシーズンが終わるということは真菰しめ縄飾りのシーズンがやってくるということなのだ。
…え?皆さん大丈夫ですか???
私ちょっといったん離れて珈琲淹れて飲みますよ。
トイレも行きます。
もしかしたら勢いでドーナツとか揚げちゃうかも。
すみませんこれ勢いではなく逃避ですね。
そう。溜め込みすぎました。
でもだってこの日記は、
始める時に決めたんですよ。
絶対めっちゃ書きたいって時にしか書かないぞ!っと。
だから後悔はいたしておりませんの。
大丈夫、
パンがないならケーキを食べたらいいじゃない。
よし、順調に情緒が乱れております。
…さ、続けましょう。
ドーナツはバナナとチョコチップ入れた真ん丸。
11月27日。
妹分を迎えに白馬村からダーリンがやってきた。
いつでも来いよと見送り、
あぁこれでホントにインドネパールの旅も終えた感。
28日。
朝から電車乗り継ぎ真菰を背負っていざTOKYO。
原宿で降りてオープンテラスのカフェで
珈琲とあんこの入ったこんがりクロワッサン。
おっされ。
さぁ、明治神宮に参拝して、
とっておきのひだまりで真菰の注連飾りのWS。
一族の作法や
ちょっと独特な「ものの見方」でのお伝えで
一緒に真菰を綯っていく時間。
秋空は高く高く圧倒的に健やかで、
風を光をその身に受け取りながら真菰を綯う
参加者の皆さんの姿に涙が出た。
1人ひとりの今年をねぎらい、
それぞれの新しき年を祝う。
ありがたい一期一会の注連飾り。
29日。
今日もありがたいことに注連飾りのWS。
美味しいお弁当を間に挟み、午前と午後と、
巡り合わせでやってきた方々と共に真菰を綯う。
呼吸を深く、
緩やかに力を込めてひねりねじり合わせて行く。
簡単じゃない。でもそれがいい。
手仕事をする人の横顔の美しさ。貴さ。
うまくいかなくてやり直すその粘り強さ。
あぁ、好きだなぁ。
30日。
真菰葉っぱの整理と
自分の身体のケアと
そしてさぁ家の掃除。
来る。
師走がダッシュでやってくる。
なんならワープでやってくる。
12月
師走。鬼走。
ええもうここまででいいでしょう。
正月、旦那さんの実家にて過ごし
支度と自分と車を整えて能登に大事な友人に逢いに行き
そして戻り
ほどなくして
自分人生的大晦日の本日。
長坂日野春【いのちてらす】はひとまずこの春先で完。
で、ですね。
最後に、どうしてもやりたかった私の夢を叶えます。
私の母、敬子さんのたくさんの油彩を、
100号とか(畳2枚分くらい)の油彩も含めて
100点以上ありまして
陶芸作品も他の残ってる作品も含めて
慈顔和敬(じげんわぎょう)展
(母の戒名。まさにその通りの人でした)
を3月の20日から24日までの5日間、
いのちてらすを開いて行いたいと思うのです。
(2月にイベントページ作りますね)
それを観たいな
そこに来たいな
って想ってくださる方に
珈琲を淹れて、振る舞いたい。
母も好きだったウインナー珈琲も出せたらなぁ。
そうしてから、いろいろお開きにしたくてですね。
もし
「まだいのちてらすに行ってなかったよー!」
「えええええええまたもう1回行きたいよー!」
「いちこじさん春からどこいっちゃうか分かんないから逢っとかないと!」
ってな方がいらしたらぜひ。
大切にしてくださる方には、作品もお譲りしたく。
額に入ってないものがほとんどだし
保存状態もなかなかなので、
売ります!というよりは
お気持ちで頂戴して、
よかったら、
能登の大切な友人家族への支援に
使わせていただけたら。
明日から48歳。
大切な人や物が光を放ち私の人生を彩り
本当に幸せ者だと思う。
もちろんその幸せは当たり前でなくて
たまたま奇跡の連続みたいなものだとも。
これを読んでくださってる方の
優しい眼差しも含め
いろんな存在のお陰さまで「今ここ」がある。
いのちを照らす場を創ろうと想った
その志そのままに
いのちを照らす人になっていきたい。
自分のいのちを自分で照らす。
まずは自分がそう在ることを選び続けること。
鬼だろうが
人だろうが
そんなんどうだっていいんですもう。
これからも
私とご縁繋がってくださる人々よ
ふつつかものではございますが
よろしくどうぞ。
このサイトをどうするかは春分までに決めますが
まずはひとまず
本当にありがとうございました。
あー楽しかった。
よし、
2月旧暦晦日3日には飯能で「鬼会」
2月旧暦元旦4日には山梨韮崎で「鬼会」
それを精一杯させていただき、
また2024年もやっぱり自分のペースで
行きたい場所で
やりたいことを
いのちの振る舞いとして私が大事と思うことを
落ち着いて頑張ったり休んだりしてやってきますね。
皆様も佳き佳き日々を。