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佳き日々記

7月24日、佳き日。


あー夏休み。


1月22日に
47歳の誕生日で狼煙をあげた2023年の鬼舞台が
7月19日
母の命日の前日に宮古島での舞台で千秋楽。


感慨深いです。
いくつもいくつも奇跡みたいな瞬間を
たくさんの方々と共有させていただきました。
涙も微笑みも歓びも痛みも
たくさんの方々と共震させていただきました。


ありがとうございました。
来年はできたら西日本に限らず、
東北、北海道でもできますように。
精進します。


さぁ、いよいよこの稀有な日々を
どんどん安心して忘れていくための
振り返り備忘録日記参ります!


殴り書きの私と
飛ばし読みの貴方が
どこかの踊り場でふと
目と目が合って
その手を取り合うことができますように。


お暇な時間で寄り添ってくださいまし!


  ってなわけで、GO!!!


7月6日。
買ったばかりで不具合だらけの大ちゃん、
修理完了につきお迎え。お帰り。
領収書のハンコが何枚も何枚もまともに押せず大人力の欠如を想う。
深夜とっておき夜食をソワソワしながら準備。


7日。
日付超えてからしばらくして、
満を持して秘密の場所へ。
極上の腹拵えして更に時を待つ。
全員が集い、いよいよ夜明けの祭。
朝日を全身で浴びながら
叫び踊り太鼓を鳴らす。
生きていくこれからも。


8日。
去年育てた真菰田んぼ跡地、
株掘り起こして重機かけて、
もう1回かけて、
あとダメ押しかけたのに
なぜか満開の真菰田んぼになってる!
という知らせ。
他の草達から頭一つ抜きん出て
わっしょいわっしょい生えている。
現地確認して白目になり
脳内に「白日」が流れる。


9日。
むすひの里のお祭り。
真菰を1000本以上微細に刻み込めた
手紡ぎの布で仕立てた真菰布団を納入。
ものすごい出来栄えに自分で震える。
無事納入できたので
例の旧真菰田んぼへ行って
真菰の葉と根の掘り起こしと運び作業。
やばい。これめっちゃ大変だ。
めっちゃすごい量だ。
さんざやりまくったのに
4畳半くらいしかなくなってない。
何坪あると思ってんだ!
のけぞりながら挫けた心をそっと抱きしめ
むすひの里の
大事な人たちや美味しいもの達に逢いにいく。


参鶏湯もキンパも珈琲もケーキもかき氷もフランクフルトもオムライスも美味しくて幸せで。
ご機嫌に見渡すと大好きな人達が笑ってて元氣で最高。
中伊豆に古民家ゲストハウスをこの秋始める
大事な友達とも合流。至福。
彼女の透明な魂に触れると私の魂がはしゃぐ。すごく。


そしてさぁ、1000℃を超える超高温窯で焼き上がる竹炭の取り出しの儀式がクライマックス。最高。虹色、蒼色、
そして蛍の光のような美しい翠をたたえたものも。


妙に気が合った青年を駅に送るよ!と声かけたくせに乗せる直前にとある現実を思い出し


「真菰の葉っぱと根っこを掘り起こすっていう軽いリゾートバイトする?」


と詐欺師みたいに口説き落としてそのまま田んぼへ連れていく。
そこから泥だらけになっての
掘り起こし運び軽バンへの積み込み。行。
自分のドMも相まって
ものすごく長い時間やる。
手足と腰と肩と首と二の腕が変な感じになって陽も落ちてきたし
「もう帰ろう。夕飯食べよう。我々よく頑張ったじゃないか。なんなら泊まったらいいじゃないか」
と家に連れていく。
そのまま私は畳で気絶のように眠り、
彼はみんなと仲良くご飯食べて泊まることに。


10日。
朝起きて、真菰田んぼの件を身体の痛みと共に思い出し、ちょっと駄々を捏ねる。
と、昨日の青年がすごく涼やかな顔で座っている。


「昨日寝る前に、俺に、明日5時起きで田んぼ行くから。暑くなる前にやるから!みたいに言ってたんで、俺、5時前に起きて布団畳んで着替えて座って万全で待ってましたよ」


「ぇぇえええええええええええええ!!!」
「だって本気か嘘かまだ分かんないし、ほんとだったら起きてなかったら怒られるかなって思って」
「うぉおおおおおおすまない!!!!!!」
「いや、いいんすよ、いいんすけど」
「よくなぁあい!ごめんよぉおおお!!!!」


朝から20歳下の青年に全力で詫びる。
で、ともあれ真菰田んぼへ。
どんどん言葉をなくしていく
助っ人男性陣を鼓舞すべく、
「自分史上最高の中華3品+スープ+デザートで定食考えて発表」とのたまい、
旨いもの!の話をしまくりながら
延々と真菰を掘り起こす。
そして戻る最中に
めっちゃ美味しいアイデアが閃き
泊まってた中伊豆古民家のさおりちゃんも一緒に
とんでもない絶景モーニングに繰り出す。
みんなして幸福だ幸福だなんだこりゃとおおお騒ぎして食べる。喋る。笑う。
お日様も渓流も緑もとびきりだった!


青年と沙織ちゃんを送り出し、
少し休んで身体を整える。
そうだ今日は大事な日だ。
カラオケ部。
フライドポテトを揚げ、珈琲を淹れる。
今回は注目の超大型スーパールーキー新入部員
KEYAKIが登場した。やばかった。最高。
もうこれは公開部活をせねば。そういうレベル。みゆき部員のテレサテンも、このまま外に披露しないわけにはいかない。
さおちゃん部員の宇多田に酔い
トッシー部員の「からっぽ」で昇天。
そして役者やってた時だってこんなに潰したことないぜよってほど喉を壊す。
KEYAKI部員にもののけ姫のハモリを要求されたことを振り返りながら帰る。


11日。
真菰田んぼ作業は遥々と続く。
自分がドMで本当によかった。


12日。
真菰田んぼ。


13日。
MACOMO TANBO。


14日。
M T 。
…全てを投げ出して東京ゲゲゲイのマイキーさんの元へと駆け出したくなる。


15日。
急遽むすひの米ちゃんにトラクターを出していただきまして
午前中に旧真菰田んぼクライシス集結。
午後から甲府に向かい映画「怪物」鑑賞。
東家の課題映画(みんなで観とこうぜと決めた映画をそれぞれ観ておき、集結した時に語る)
何度も胸が詰まり、呼吸が苦しかった。
涙が出たりもしたんだけど
泣いてなくても呼吸が変なになっちゃって
どうしていいか分からなかった。
観てよかった。
私この映画のことずっときっと忘れない忘れることなんてできない。


16日。
「怪物」のことが脳内に鎮座したまま、
翌日の東京公演直会振る舞い「白玉ぜんざい」下準備。


17日。
小豆を丁寧に美味しい黒砂糖とお塩で炊いて、笑っちゃう量の白玉を捏ねて丸めて茹でて冷やして積み込んで車で向かうもムンクが止まらない大渋滞の中央道にメンタルが七転八倒。
ともあれ自分の出番直前には無事について、
さぁ、竹倉くんのトークの後に舞台「鬼会」。


素晴らしい時間になった。ありがたい。


人と鬼との心が寄り添う東京の夜だった。
みんな風に吹かれて東京タワー見上げて、
白玉ぜんざいと真菰茶をわいわい食べた。
佳き、優しき、夜。
慈しみの光を皆でおのれに灯した夜。
スーパースペシャル完全燃焼で八ヶ岳帰還。


18日。
明日から宮古島。早朝便だから今日夕方には東京へ向かう。
いそいそと支度。リトリートのケータリングもあるし。
小田和正さんと平井堅さんが一緒に歌う
「瞳を閉じて」があまりに沁みて100億ループ。
着いたらもう遅いのにさらに遅く帰宅した旦那さんと怪物について時間を忘れて語りまくる。


19日。
朝5時に起きて通常運転でほぼ衣類を着込み成田空港へ。11時には宮古島到着。
リトリートの買い出しをしながらリトリート会場へ向かう。
直会の支度をしてから、昼過ぎに合流する参加者の皆さんにアイスコーヒーを用意。
めちゃめちゃ美味しい紫芋のサーターアンダギーに震えつつ。
みんなと挨拶してさぁ、2023年最後の「鬼会」のために会場へ向かう。

本番。


筆舌に尽くし難い。


豆を受け取る、角を渡す。
特に環になっての最後の3回の掛け声は


なんていうか、


   脳天が痺れた。


誤解を恐れずに言えば


あぁ、このまま死んでもいいやって思った。


でも、死ななくて、みんないて、
そのあと2日間のリトリートへと。
19日の夜からの20日、そして21日のお昼まで。
もうこの3日間は、
特別な空間や奇跡みたいな瞬間の連続で、
参加した人との共有だけでいっぱいいっぱい。


宮古島、素晴らしかった。
本当に来てよかった。
ケイジさん千恵ちゃんヒロさん、ありがとう。


21日。
リトリートが終わった余韻に浸りつつ、
すんごくすんごく美味しい珈琲を淹れるおじさまに出逢って興奮のるつぼと化す。


22日。
朝からおじさまの超絶珈琲を味わい豊かな朝。で
、油断してたら現地に残ってた参加者の方が実は本日誕生日と知って、
慌てて宿泊先の近くのお店でいろいろ買い込んで、誕生日のチョコバナナケーキを作る。
ろうそくないからポッキー挿して。
みんなで祝って
みんなに挨拶して
感謝を伝えること
素直になることもできて
全てを本気で全力でやり切った清々しさで
空港へ向かう。
別れの時の寂しさは大っ嫌いだ。
でもそんな風になっちゃうほどの出逢いを重ねるために私は生まれてきた。


東京に戻り、寮から引き上げてた息子も居て、
3人集結。ほっとする。お決まりの鍋をつつき、怪物について語る。


23日。
目を閉じれば宮古島の海がすぐに思い浮かぶ中、朝から鵠沼海岸を目指す。
電車の中で、一緒に宮古島リトリートを駆け抜けたケンジさん(明日誕生日)のお祝い替え歌を作る。
ちょうどできたら鵠沼海岸駅。バッチリだ。


さ。いくぜ。


砂浴部部長、2023年度の砂浴部活動開始。
いつものサーフビレッジ前の砂浜。
灰色の砂。
太陽が出てなかったら少し燻んだ渋い色の海。
前にサーファー群。
後ろにビーチバレー群。
横にライフセーバー基地。
でも、左斜め前には江ノ島が見える。
中津宮にイチキシマヒメが祀られた
島全体が御神体にすら観えるこの場所。
これあるからこそ私はここで砂浴をする。


人を埋めて、見護る。


息子も埋めた。
息子は沖縄に修学旅行行って帰ってきたらめちゃ泳ぎが上手になってたらしく、
お前さん、どこまでかっこよくなってくのさ。

浴も終わり、打ち合わせも無事に済んで、
渾身の誕生日替え歌も無事本人に届いたようで
打ち上げのへっころ谷に酔いしれる。

あぁ、結局今年も山梨からここに通うんだろな。
DA PUMPの「Rhapsody in Blue」な夏。
そして大事な人の無事帰還を想い願う夜。


24日。
のんびり、ゆっくりのんびり起きて思う存分ゴロゴロとだらだらをする。
息子が作ってくれた冷やし中華は絶品で、
延々とアイスカフェオレを飲みながらご機嫌でブログを書いているのがNOWでござんす。


夕方には熊本時代に鼻血が出るほどお世話になった大事な友達親子がやってくる。
一緒に谷根千ぶらりして買い食いとか買い出しとかして一緒にご飯とお泊まり。
同じく熊本で出逢った大好きな友達親子も遊びに来てくれる。
エゾシカを解凍しながらニヤニヤが止まらない。


明日もまた砂浴。
リュックにガッツリシャベルをさして、
真菰と湧水と梅干し、担いで参ります。


あー、嬉しい。幸せだ。
翌日からはまた飛行機乗って今度は家族旅行で北海道。
戻ったら今年漬けた梅干しを干して
真菰田んぼのお世話の日々に戻る。
ここから収穫の秋まで、ゆっくりと行くよ。


駆け抜けないよ!!!!!


味わって生きていく。


最近やっぱり
自分の全部で快く生きていれば
自然の法則として幸せにしかなっていけないって腑に落ちてきてる。


そしてだいぶ動画が増えてきたし
そろそろお知らせ。


「オニさんといっしょ」youtube
始めましたよ。徒然に楽しく撮れたら、更新。


宮古島で、リトリートするかもな夏の終わりを予感しつつ。


皆様どうぞ
心地佳き嬉しき夏をお過ごしください。


私はやりたいことの純度を上げながら
ごきげんに一つ一つゆっくりやっていきます。


美味しいものを作って
大事な人達と一緒に食べて暮らします。

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