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佳き日々記

12月28日、佳き日。

朝7:00に隣のおばあちゃんからお電話。

医療機器トラブルを力を合わせて解説し帰宅して
まだ寝てる息子の前髪生え際を撫でながら

オーツミルクを飲んでおります。

そして

新しいパソコンで入力を始めました。

 

2016熊本から東京に戻ったタイミングで出逢った相棒のMacBook Airさんは

この6年の激務によりところどころ叩かれすぎ(打たれすぎ)によって

すでにいくつかのキーがスケルトンになっておりまして、

周囲から

「これはヤバい」
「これはもう寿命だ」
「完全に満身創痍だぞ見て分からないのか」
「そのうちいきなり煙出して昇天するぞ」

と心配の声を頂戴するようになっていたのです。

タイミングあり満を辞しての2代目購入。

で、いろいろなことを引き継ぐのに、約2ヶ月。

 

 

     ほんとは3ヶ月。

 

 

そうなんですよ。パスワードを変えまくって忘れまくって変えまくってという
「その場しのぎ綱渡りの術」でひょいひょいとやり抜けてきた
そのツケが怒涛に押し寄せて呼吸困難。

白目状態ながらもかろうじて策を弄し、

いろいろと美味しいものを用意しては

家に友人を招き泣きついて助けて貰うを重ね

NEWパソコンが使用可能な状態になりました。

 

 

   んなあぁぁぁああああぁぁあぁ長かった。

 

 

えぇ、お久しぶりです。

皆様お元気でしたか?

これを書くためにもまたログインパスワードの再設定を余儀なくされた私は

先ほどコタツを出て珈琲豆を焙煎して淹れて
フラのポテトチップとファンタジートリュフとを傍に自分を取り戻し

パソコン前に再降臨いたしております元氣です。

入れ歯の調子もすこぶる佳い。

あぁ、ささやかな幸せ。

 

 はいさて年の瀬。

 

 

年末年始はがっつりと家族と過ごします。

おかげさまで

来年に向けてすでにいろんなことは動き出してて
こりゃあ相当に養生の冬を経ての春だぞと。

そして

この1年はこれまでの中でもなかなかに指折りに激動でした。

これからの私の人生の歴史の中でも
2022、ターニングポイントだったって振り返るだろうなって思う。
いろんなことがあったけど
自分の未熟を嘆くだけで終わらずに
何かをやり遂げることも重ねられたと自分を褒めたい。

 

さぁ、今年最後の振り返り備忘録日記。

いきますよ。長いですよ。11月末からだもん。

 

11月29日。

珈琲豆焙煎集中。最近焼きすぎで確実に右肩に違和感だが確実になにかが掴めてきてる実感嬉しい。肩も気になるがもう少し突き詰めたい。甲子園のピッチャーか私は。

 

11月30日。

青天の霹靂。びっくりしすぎて目がチカチカした後に心の奥にスッと青い炎が灯りTMR「青い霹靂」が脳内に響き渡る。
ひっさびさに理不尽爆弾が脳天に投下された感があったけども、
今にして落ち着いて捉えれば展開としては実はココロの深いとこの希望が叶っている。
冷静に丁寧に正確に。みんなの夢が叶いますように。(AKB48team Bより引用)

午後は真菰田んぼの掘り起こし作業。
むすひの里の男性陣の頼もしさが骨身に染みる。私の分も作っててくれた弁当が美味し過ぎて落涙。
そしてあぁ真菰の地下茎は迷宮というか宇宙。
通りすがりの農家さんと盛り上がり一緒に珈琲飲んで真菰葉っぱプレゼント。こういうのが嬉しいんだ。

 

12月1日。

健康長寿研究会の方々にお鍋と珈琲のケータリング。
旬すぎる感染症や国の対応について、
本気で調べて資料をコピーして蛍光ペンで大事なとこなぞって説明しあったり意見を言い合ったりしてる4人の老紳士が、
年上ながらすごく愛おしい。大好きだ。出逢えてよかった。

 

12月2日。

元NMB48の木下百花に今更ながら夢中。ヤバい可愛いカッコいい。
あと八ヶ岳さん、師走入って寒さに本気出してきてる。17畳あっためる灯油ストーブ購入。

 

12月3日。

原村で素敵ご夫婦2組と愛だらけの午後。
蓬温熱活性器&足裏真菰オイル&楽健法施術の後、美味しいご飯が溢れるテーブル囲んで頬張って、
その後暖炉を囲んで丁寧に淹れた珈琲を飲みながら語り合う。それぞれが自分の言葉で。
こういうのが至福ってやつだ。幸せだ。

 

12月4日。

快医学入門講座に向けて準備。隙間風天国の古民家ながらもなんとかあったかい空間と美味しくて身体に優しいものを用意。
駐車場スペースの草刈り。布団や毛布を干して畳や床や窓を拭く。
栃木からアシスタント先生とっこさん(高田敏子さん)到着。
身体の状況を踏まえて前泊の方々のお迎え。みんなでわっしょいご飯。

 

12月5日。

総勢20名での講座がいのちてらすにて今日と明日。我妻先生東京から到着。
いよいよの初対面に、握り合う掌にも力がこもる。
遠方からも参加者がいらして、続々と受付をしていく。
ケータリングをお手伝いしてくれる沙織ちゃんと合流し、
差し入れてんこ盛りに用意してくれてたみゆきさんの顔を見て一気に気持ちに凪がやってくる。ありがたい存在。

 さぁ。いよいよ快医学入門講座。いのちてらすにて。

 

快医学。

優しいんですよ。そもそもの在り方が。

役者だった瓜生さんていう方が立ち上げて、
その弟子とも言える知恵や技術や志を受け継いだ方々が
NPOネットワークとして仕組みを継続してくださってる。

 

自分が自身にしてあげられる「身体によきこと」がある。
自分が家族に、仲間に、してあげられる「身体によきこと」がある。

 そのこと自体が希望だなって強く思う。

 

やってみてしっくりきたらその人は続ければいいしそうでないなら

世の中全員がこれをやりなさいよ絶対いいからさ!

なんてことは、もちろん思わないし、

その人の場合はしなくていいのだと ほんとに思います。

 

出逢ってみないと分からない。

だから

この快医学にまずは出逢う場所を創ってみたいなって思ったんですよね。

 

あの時の衝動と一緒。

 

11月11日の八ヶ岳文化祭。

あれは沢山の人に

のりまき美土ちゃんと、SHOGENさんと、坂口火菜子さんと出逢って欲しい!
そして何より「自分も表現する!やってみる!」ってことと出逢って欲しい!

そう強く感じて、いろんな方に協力してもらえて実現したものだった。

 

 一緒なんだ。

 

私は、小さい頃から割となんだってそこそこ器用にやっちゃう子で生きてきて、
でも一流まで極めるかっていうとそこまでのセンスや持続力や根気強さは足りないままで生きてきました。

ずっとそういう自分カッコ悪いなぁって思ってたけど、

そういう自分のパワーの放ち方を例えば

 

「あったらいいな」って場所を創ってみよう。

ないとこに、企画を、仕組みを、創り出してみよう。

その方向で頑張ることに専念できたら 

その楽しさや歓びは私の魂をすごく踊らせる。

それでいい。

 

私が快医学のプロになるんだというよりは

快医学と出逢う、続けやすくなる、

そういう場や時間を生み出すんだ!

の方がずっと私の場合は身体の芯が熱くなる。

 

それがいい。

 

そうそう夜中、我妻先生と語らいました。

 

   快医学✖️演劇

 

今はまだ全然ぼんやりしてるけど

なにか面白いものは生まれそうな氣が確かにするんです。

 

 さらっと

 スタイリッシュに

 スマートに

 効率よく

 

    そういうのと真逆突っ走る何かを。

 ちょっと楽しみにお待ちくださいませ。

 

12月6日。

快医学入門講座2日目。宿泊の方々と朝ご飯。
我妻先生には真菰茶で淹れた珈琲。

さて時間になり講座開始。
下にいて食事の準備をしてても、2階から伝わって来る参加の方々の集中力が気持ちいい。

懇親会ではNPOで一緒に真菰を育てた「羊のお父さん」こと田中克樹さんも参加。
農文協が快医学の本も出版してたこともあり色々と縁深く話も広がる。ありがたい。

 

忘れられない2日間だったなぁ。これからに繋がる確かな2日間だった。

我妻先生、これからよろしくお願いします。

いのちを快くてらしていけますように。

 

12月7日。

宿泊の方々を駅まで送り、一瞬休憩して中古畳の受け取りへとGO。
積みまくって運びまくって下ろしまくって玄関に積み上げる。

助っ人のさゆりちゃんとハンバートハンバートを口ずさみながらわっしょい作業。歌というものの優しい力。

 

12月8日。

真菰田んぼの掘り起こし作業ソロ活動。
寒風吹き荒み冷え切った指はなんかもう誰かのものみたいで、
脳内にはずっと「教師びんびん物語」の「抱きしめてトゥナイト」がループ。
やがてトシちゃんが聖子ちゃんと一緒に歌ってた「2人の愛ランド」(レッツゴーヤングより)へと記憶がスライド。
上手なんだけどめっちゃ泣いちゃって歌えなくなっちゃった聖子ちゃんと
ニコニコ笑ってめっちゃ歌えてるんだけどアニメ級に音痴なトシちゃんの歌声のコラボがグッとくるのだ。

 

 

12月9日。

韓国の会社の通販が届いてあまりにも写真と違ってあまりにも酷くて
誠実さのかけらもなく笑っている商品たちでもう楽しくなっちゃってひたすら濃いミロを飲む。

 

12月10日。

まこもてらすの会員さんとご家族来訪。真菰株掘り起こし&運搬作業。
一緒に美味しいの食べて奮起しながら作業。ありがとうございました。
北海道から協働学舎さんのチーズ届く。2年自然放牧の牧場に勤めてた私から言わせていただこうこれ絶品。すごい。

 

12月11日。

いのちてらすで仕込んだ味噌を開き梱包&発送作業。丁寧に言葉をしたためる。
ご褒美みたいにめっちゃ美味しいゼルコバさんのパン達がやってきて震える。バナナブレッド国宝認定。美味至福悶絶。

 

12月12日。

いのちてらすにて真菰古代米注連飾りWS。

1本1本選び、集中して真菰を綯う。古代米をあしらう。精麻で括る。紙垂を切り、よりに入れ込む。

一つ一つの仕組みや数字や振る舞いにはそれぞれ私達なりの意味があって、
もちろんそれは一般的なものとは異なるしそれを知らなくたってもちろんすでに尊いし、
知りそれを味わいながらするのもまた同様に貴い。
そして何より手仕事楽しい。めちゃめちゃ清々しくて楽しい。愛おしい。

完成した後は鍋やらパンやらスイーツやら珈琲やらみんなで美味しいものも食べる。
楽しくてちょっと変わったマルシェがやりたいねーとゼルコバのりえちゃんと盛り上がる。
りえちゃん大好き。

 

12月13日。

パソコン新旧世代交代の作業をあさ美ちゃんに丸投げ状態でお願いするも、
頻繁に必要になる「登録したアドレス」「ログインパスワード」をパソコンさんから要求され続け、
難航を極める。やってくれてるあさ美ちゃんが天使かつ魔法使い。

夜、協働学舎さんのラクレットチーズをぶりゅんぶりゅんストーブで溶かしながらのチーズフォンデュ祭り。

 

12月14日。

東京より、若者を数日預かる初日。

朝から隣のおばあちゃんの歯医者送迎物語。

…歯科診療所は、決まった日には車で送迎してくれるのですが、もちろんそれは月に何回か。
おばあちゃんはたった今、入れ歯の具合が悪いのでとにかく診て欲しいと。
でも電話がちょっと難しいからかけて欲しいと。
で、代理でかけたのですよね。歯科診療所。

窓口の方は
「もちろん、急患の場合は診察します、待っていただきますが、ただ…送迎が…」

となるわけです。

「おばあちゃん、お迎えに来てくれるのは来週だってだからその日で予約取れたよ」
「そうか…ほいじゃ今日はだめか…仕方ないねぇ…」

とぼとぼ帰ってく後ろ姿が切ない。

 

見送ったものの私もそわそわしてしまって

おばあちゃんとこの玄関に追いついて言った。

「おばあちゃん、私が車で送ろうか?」
「ええの?」
「うん、今日人が来るから駅までお迎え行くしその前に帰ってきたいけど、
間に合わなくてもなんとかなるから。お迎えもすぐに行けるかは分かんないんだけど、
でも今、痛いんでしょ?」

そこまで言ったら、

おばあちゃんが泣いてしまった。

 

「あんた、心がきれいだね…あんたのこと、娘と思うよ…あんたのこと、私が護るよ…私が護るよ…」

 

私は電話の時にすぐに言い出せなかった自分を思うと
そんなん言ってくれても辛かったんだけども、

 

抱きついて背中を撫でてくれるおばあちゃんの背中を自分も撫でながら、一緒に泣いた。

 

 

 

隣に住む赤の他人同士が

互いの背中さすりながら、

泣いた。

 

  

ともあれ、歯医者まで送って、終わったらここに電話くださいって窓口の人に私の番号渡して、
戻って家の仕事しながら電話が鳴るのを待って、迎えに行って、おばあちゃんを乗せて帰ってきた。

で。

 

その直後に青年もなかなか想定外をかまし仰天しつつもなんとか無事合流。
もろもろ一緒にやったり休んだりやったり休んだり。そして美味しいもの食べたり。
夜は語らう。

 

12月15日。

午前中は青年とともに真菰田んぼ作業。
その後、牧場の新しい柵の建設作業現場に青年を届ける。頑張れ。

大好きな農家さん来訪、施術。
会うたびに来年に向けていろいろ広がる。
その後、めっちゃ頑張って帰宅した青年と農家さんと3人で夕飯。

恋愛系含め隠さずドシャドシャ過去の話をかます私と農家さんに遠い目をする青年1名。

 

12月16日。

午前中も真菰田んぼ作業。

午後から東京に向けて青年と出発。
談合坂で珈琲とアップルパイを購入してご機嫌ドライブ。で三軒茶屋の歯医者。

「入れ歯のその後どうですか」チェック。

終わってすかさず翌日のWS会場へ移動。いや嘘だすかさずなんていけなかった。
都内の運転のなんていうか、「もう!一方通行とか、道のバカ!意地悪!」的な大変さ。
でも着けたよかった。夕飯をお礼に作りみんなで食べて、就寝。
そうそう3日間青年もよく頑張りました。

 

12月17日。

真菰と古代米の注連飾りWS。

東京時代には当たり前に逢ってて八ヶ岳に来てからなかなか会えなくなってた方も、初めましての方も。真菰にまつわる、そして注連飾りにまつわるいろんな話は尽きない。
話してると泣きそうになる。こうした手仕事は全て「祈り」だと私は思ってて、それ自体の素晴らしさを伝えたいと思う時、
目の前にいるそれを実践してる人のことがものすごく愛おしくなるんだ。

そして参加者さん、奇跡的に午前も午後もバースディな方が。
というわけで午前も午後も、みんなで美味しいケーキを食べる。
誰かを祝うことのできる幸福。
おめでとうと言えることの歓び。ありがとう。

で、鍋部ですから当然、鍋も食べる。

みんなでそれぞれ頑張って作って
みんなが一緒にわっしょい食べて

あぁ、嬉しきことで。楽しきことで。

東京でのWSも、やっぱり楽しいなぁ…なんて思いつつ、撤収作業。
そこへ旦那&息子ペア合流。阿佐ヶ谷から西荻に向かい、ハンサム食堂へ。
旦那さんおすすめのタイ料理をいただくのだ!

 

   結論から言えば、また何度も行きたい。

 

トムヤムクンとお肉のハーブ焼き、パッタイ、カオニャオ、みんなべらぼうに美味しかった。

さて、翌日の真菰田んぼ作業の助っ人の方と合流して八ヶ岳へ戻る。帰って即就寝。と思いきや珈琲淹れて深夜の甘いものフェス開催。

 

12月18日。

真菰田んぼ作業クライマックス。
掘り起こして土を落として運んで積み込んで古民家の空きスペースに運搬して下ろしてまた田んぼへ戻る。
寒風の中ひたすらに。もうみんなちょっと顔が薄ら笑いになっている。やばい。でもなんとか片付き、終了。

ここで、WS開始時間16時と18時すっかり勘違い事件が勃発。朝起きた時は大丈夫だったのに。
止まらぬ冷や汗の中、とにかく今自分ができることをする。自己嫌悪パンチを自分に打ちまくる。やがてそれが意味ないことに気づく。

諸連絡が落ち着き、心も切り替えができたので注連飾りWSをして、ご飯食べて助っ人青年を駅まで送る。
素敵な笑顔で手を振る人。感謝。 

 

12月19日。

個別注連飾りWS。マンツーマンならではでいろんなお話をしながら、
時にはぐぐぐっと集中しながら。濃い時間。ありがたし。

 

12月20日。

いろんな贈り物の発送や手仕事。息子についにテゴマスの2人でのハモリの「さくらガール」をシェア。ループで歌いまくる。感無量。

 

12月21日。

快医学のとっこさん栃木より来訪。焙煎しすぎて壊れかけた肩を診ていただく。感謝。

 

12月22日。

冬至。快医学入門講座でケータリングを手伝ってくれた沙織ちゃんは実は素晴らしい美容師さんでもあり、
本当に丁寧に丁寧に髪を扱ってくれる。髪を切り、身体がすごく楽になった。

いろんな話もできてココロもグッと軽くなった。
自分のケアを安心して任せることができるって本当に幸福だと思う。

さて夕方から注連飾りのマンツーマンWS。夜も注連飾りを綯う。
自分で育てた真菰と古代米で仕立てることができるのが幸福で仕方ない。ありがたい。柚子湯。

 

12月23日。

隣のおばあちゃんの歯医者さん送迎再び。

頼まれて前回お世話になった診療所に電話していそいそ車を出す。
急患として電話だけで予約でないけど行く。

車の中では

「痛くて仕方ないだよ」
「困るよねぇ」
「そうなんだよ困っちゃうだよものすごく痛い。」

そんなやりとりしてたのに、

急患の人用の書き込みシートを前に

「おばあちゃん、どこが痛いんだっけ」
「右の下」
「どのくらい痛いか段階書いて欲しいって。ものすごい痛い?かなり痛い?少し痛い?」

「そんなに痛くない」

「え」

「そんなに痛くないよ」

ニコッと笑うおばあちゃん。

心配かけまいな感じだけど、いやおばあちゃん!かなり痛いそうなんで!って代理で電話して今こうやって無理くり来てるから。

「うん、分かった」

車の中のヒアリングを優先して

「かなり痛い」

にそっと◯をつけて送り出す。

いったん戻ってあれこれしてて

電話が来て迎えに行って、家まで送る。

「ほれキャベツと、大根3本と、白菜と、里芋と、柚子と、長ネギと、玉ねぎと……」

お金くれようとするの断ったらちょっと戸惑うくらい大量の無農薬野菜をいただく。美味しくいただくね。ありがとうおばあちゃん。

 

12月24日。

朝8時から7歳のおしゃまな友達と息子と牧場へ。雄ヤギと雄ヒツジのアタックの強さに本気でびびる。

ヤギは背後からがばりと覆い被さってくるし、トリッキーな動きが多くかなり翻弄される。

ヒツジは…じっくりと真正面から私のこと見つめながら、

 

後ずさって、

 

そして迷いなく突進してくる。

 

静寂の中一瞬見つめ合う。

すごいイノチとイノチだ。

 

      鳥肌がたった。

 

ちなみにね、

背中なんて見せた日には完全に腰を仕留める覚悟で来るんですよ奥様。

 

1回背中から全力アタックいただいた時はそのまましばらく立てずにゆっくりと呼吸を整えて

自分なりに整体をしてから出ないと立てなかった。
(ちなみに快医学の操体法を少し知っててほんとに助かった。)

3人で八ヶ岳PAのカフェで互いの検討を讃えあい、ケーキ屋さんへ移動。
カフェをはしごしてケーキなど買い込み、ホームセンターにも寄って駄菓子コーナーもじっくり見て、お買い物。
家に戻って珈琲淹れて、おしゃまさんは林檎ジュース、息子はオーツミルク、私は珈琲でケーキ堪能。

 

さて、少女を家に届けてそのまま午後から家族3人合流して、いそいそ家へ。

差し入れのピアノジャズのレコードを聴きながら珈琲を焼いて、淹れて、のんびり。

夕方くらいに温泉。じっくりあったまって、

帰宅してのんびりしてから野菜を蒸しエゾシカやでっかいソーセージを焼きチーズを蕩かす。みんなでわやわや食べる。

のんびり。ケーキをいよいよ仕立てる。

買ってきたシフォンをスライスして苺と生クリームを挟んだり塗ったり載せたり。で、3人で珈琲とわやわや食べる。のんびり。

 

   いと佳き夜。

 

12月25日。

朝から八ヶ岳の寒さにのけぞる男性陣をせきたて、
ホットのオーツラテを飲んで出発。
甲府で映画「ラーゲリより愛を込めて」鑑賞。分かっちゃいたけどもどーーーーーんと来る。これは…なかなか持ち直すのに時間がかかった。

その後、すぐ近くのカフェで食べつつ飲みつつ4時間ガッツリ3人で「今とこれから」のことを話す。

さて帰宅して仲間と夕飯とそして大事な話し合い。
脳みそ溶けそうにフル回転。本当に話して佳かった。

諦めないでよかった。

 

12月26日。

おばあちゃんの歯医者送迎物語3話目。

もう診療所の人とも若干顔馴染みになっている気がする。

ちなみに私も自分の入れ歯について未だ山梨の「かかりつけさん」が決まってないので、
なんならここでもいいなと思い始めている。

終わって帰ってパソコンの女神あさ美ちゃんが来訪。一緒に昼から珈琲&シュトーレンの宴。幸。

パスワードと確認コード入力の連続にグロッキーになりつつも、
新しいパソコンに、段々と馴染み深い顔ぶれがインストールされていく。
あぁあああぁぁ嬉しい。でも本当にあさ美ちゃんのしてくれてることが魔法にしか視えない。終始魔術としか思えない。ありがたや。

2階の残りの掃除をして畳を一部屋分入れる。2階にあげる荷物を運ぶ。

それにしても今年はとにかくいっぱい畳を運んだ。まだ終わってないのが笑えてくるけどもまぁ、頑張った。よくやった。

 

協働学舎のチーズとごぱん@熊本と
エゾシカさんとたっぷりの蒸し野菜とポトフ、
クリスマス延長な宴をしてわっしょい食べる。

みんなで食べるご飯が好きだ。

 美味しいねって笑い合えるご飯が好きだ。

 

去年ここで暮らすことを決めた時、
美味しいごはんをここでみんなで食べたいって思ったんだったよなぁ。
ハクビシンのうんこだらけの茶色い畳の上に靴のまま上がって、想像してた。

 

   大丈夫。願いは叶っている。

 

12月27日。

朝7時に隣のおばあちゃんからモーニングコール。
血液中のなにかの成分を計測するらしきマシンが壊れている模様。
一緒に説明書を読むけども、こういうのが必要な世代の人達に分かりづら過ぎてなんかもう切ない。
30分くらい2人であれこれしてとりあえず解決して戻り、大掃除的掃除。

注連飾り飾って、仏壇とかも拭き掃除して。あぁ、年の瀬。年末。

そして午後からつくばへ。

談合坂のアップルパイとオーガニック珈琲のコンビは毎回お世話になっております。息子は肉まん。劇的に歴史的に大好きな百香亭へ。

仲良し4人で久々わっしょい食べる。黒酢拳塊肉酢豚も海鮮天津的あんかけチャーハンも青椒肉絲も坦々麺もはいどれもこれも優勝。
追っかけて杏仁豆腐も大優勝。

久々にお腹パッツンパツンになりながら完食。

それからあらためて実感。

 つくばのたおやかに広がる夕焼け空の美しさに

 八ヶ岳と全然違う柔らかな

 何かが生まれるその直前みたいな穏やかさに

 やがて夜が更けてスッキリと煌めく星空に

 永遠を願いたくなる美しいあれこれに惚れ直す。

 

やっぱり特別だ。

隣の息子もとても綺麗な横顔で星空を見つめてて
その後2人でマッキーの「夜空にピース」を歌った。当然ハモった。佳き夜。

 

 

 

  さぁ、今年の振り返り備忘録日記はもう今回でお開きです。

 

大事なものを大事にするために

本当にやりたかったことをやるために

八ヶ岳に暮らし始めて

引っ越していきなり人生そのものを根底から揺るがす出逢いがあって

かけがえのない大切な人達にも出逢えて

自分自身のイノチをこう生きてくんだってなった。

 

1年あっという間でした。

 

クラファンや真菰栽培会員制度で

大勢の人に応援してもらって手伝ってもらって

引っ越しからスタートした希望に満ちた「春」

 

なんでか砂浴のリクエストが毎日毎日あって

夏にはシャベル積んで江ノ島に通いまくって

いただきます食堂&へっころ谷にハマった「夏」

 

なぜか白目を剥くほどマコモダケが全然実らなくて
実った子はめちゃめちゃ美味しいけどとにかく少なくて、
でも事情を伝えた皆さん本当に優しくて優しくて有難くて、
結果、全ての方に心を込めていっぱい贈り物を渡せた秋は同時に、
文化祭とお芝居もできた幸福な「秋」でもあった

 

入れ歯にもなってその入れ歯が割れて
上顎の歯がたった2本になって
その自分で心からリラックスして笑えた時に
実はそれでものすごく自分の劣等感が癒された
快医学入門講座の開催で一気に来年からの展望も広がったし
自分で育てた八ヶ岳の真菰と古代米で注連飾り
たくさんの方々と一緒に作って
遠方の方にも送り出せた「冬」

 

来年は

 もっと自分の心に

   丁寧に正直に素直に

     勇敢に遊んでゆっくり深い呼吸をして生きていきます。

 

最後にこんなにも長いこれを読んでくださった皆様、
私を見守ってくださる皆様、ありがとうございます。
本当にありがとうございます。

 

佳いお年を。さらに佳い人生の始まりの1年を。

 

        いのちてらす  東しのぶ。  

 

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